NMP演奏会情報

ネクスト　マッシュルーム　プロモーション
next mushroom promotion vol.15
作曲家ポートレートシリーズ
Enno Poppe
エンノ・ポッペ（1969～）
ドイツ現代音楽界をけん引する若手筆頭！

2024年2月15日（木）
高槻城公園芸術文化劇場南館
太陽ファルマテックホール
大阪府高槻市野見町6-8

＜プログラム＞
Geloschte Lieder
fur Flote/Piccolo, Klarinette, Violine, Violoncello und Klavier(1996/1999)

Holz
fur Klarinette und kleines Ensemble(1999/2000)* 日本初演

17 Etuden
fur die Flote, 3 Heft(1993/2009)

Haare
fur Violine(2013/2014)* 日本初演

Fleisch
fur Tenorsaxophon, E-Gitarre, Keyboard und Percussion (2017)

【入場料】
一般：前売＆ご予約 3,000 円（当日3,500 円）
前売学生：1,000 円

【ご予約】
npromotion17@gmail.com
090-2000-2513（辺見）

【主催】 next mushroom promotion
【助成】芸術文化振興基金、公益財団法人ロームミュージックファンデーション

エンノ・ポッペって誰？
今やドイツの現代音楽界をけん引する筆頭！

作曲家としてはシュトゥットガルト国際作曲賞とジーメンス若手作曲家奨励賞、ブゾーニ賞、ヘンツェ賞といった輝かしい受賞歴があり、ダルムシュタット夏季現代音楽講習会では30代から講師を務めています。アンサンブル・モデルン、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、クラングフォルム・ウィーンなどから数々の委嘱を受け、ザルツブルク音楽祭、ベルリン音楽祭、ドナウエッシンゲン音楽祭など主要音楽祭に招待されるなど、目覚ましい活躍を続けています。また指揮者としてもベルリンのアンサンブル・モザイクを率いるなど多くの新作の初演を担っています。今年55歳になるポッペの室内楽作品を一挙に5曲聴けば彼の音楽を把握する事ができるでしょう！

年代順に並べると、まずフルート・ソロの17 Etuden fur die Flote, 3 Heft(1993/2009)。「フルート・ソロのための17のエチュード、３巻」は約４分の小品で、17小節が17回繰り返される間に難度が上がっていきます。4分音をほぼ均等に配した「24音音楽」の世界を堪能できます。

次に来るのはGeloschte Lieder(消去された歌、1996/1999)はフルート／ピッコロ、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノによる、“普通の”5重奏。ホセ・レサマ・リマの小説『パラディソ』やドゥニ・ディドロの小説から刺激を受けたという、この作品は、安定したハーモニーと、それぞれの楽器の名人芸が交錯する作品になっていて、微分音も効果的に使われています。

そして次は日本初演！クラリネット・ソロと7人のアンサンブルによるHolz（木材）fur Klarinette und kleines Ensemble(1999/2000)。“クラリネット協奏曲”ですが、アンサンブルのそれぞれの楽器の名人芸が絡んできます。一番の特徴は完全な微分音音楽ですが、それに伴いピアノではなく、微分音を割り当てたキーボードで演奏する事。「微分音ピアノ」の入った不思議な音世界を堪能してください！

わずか10年前に作曲されたヴァイオリン・ソロのためのHaare（髪の毛、2013/2014）はグリッサンドで表現される髪の毛一本一本が束になっています。うねった毛や縮れ毛、髪飾りもたくさん付いています。これも日本初演！

そして最後はテナー・サックス、エレキギター、キーボードとドラムセットによる Fleisch(肉、2017)。バンドを使った“現代音楽”は、あまり聴いた事が無いですが、やっぱりカッコいい！でもヘッドバンギングはできません…。

next mushroom promotion
musicians
フルート森本英希　クラリネット上田希　サキソフォン崔勝貴*
ヴァイオリン辺見康孝　ヴィオラ多井千洋　チェロ福富祥子*
ギター山田岳*
ピアノ／キーボード法貴彩子*
パーカッション葛西友子
電子音響有馬純寿*
*客演